全日本東西対抗剣道大会観戦記27期舟津正人
全日本東西対抗剣道大会観戦記27期舟津正人
去る平成29 年9 月10 日,
25 年振り「剣道雄県福岡」福岡市民体育館において 開催されました
第63 回全日本東西対抗剣道大会に0B7 名,0G2 名が出場し,審判では演崎
苗先輩が重責を果たされました。
私も縁あってひな壇の末席に代理で座 り,観戦させていただくことができました。
福岡と言えば博多紙園山笠,その七つの流(ながれ・グループ)の代表の皆さんが
来場され,激励の「祝いめでた(祝い唄)」そして「博多手一本(締め)」で大会は
幕 を開けました。 先に女子の部,西軍次鋒の山本真理子先輩(大阪)
及び東軍大将の久木山満美先輩 (東京),当然お相手は強者,力量は措抗,
果敢に攻めて,惜しい打突もあったものの, 山本先輩は12 分27 秒,
久木山先輩は17 分44秒の接戦むなしく惜敗という結果 となってしまいました。
先に行われた全国警察選手権で優勝した山本先輩は,
その覇 者としての重圧を背負っての出場,その精神力の維持は,
なかなか真似できるもので はないと感じました。
続いて男子の部,東軍30将の演田真一-先輩(静岡),同じく23将。川―上有光先輩 (茨城)
,共にPL らしい面を繰り出し,1本取得するも残念なが引昔敗しました。
ここは,PLOB ・OGとしては流れを変えたいところ,
西軍19将の竹中健太郎 先輩(鹿児島)の出番となり,その願いどおり,
華麗な足捌き, 剣捌きで,お相手を 隙入らせずに圧勝の二本勝ち,優秀選手賞を受賞しました。
次は同じく西軍16将の友弘浩一先輩(山口),5月にノX段となってからの大舞台,
しかし臆することなく,早々にお相手の癖を見抜いての真面二本,
試合時間は2分4 秒,圧勝したという内容でした。 続くは,
我が27期の雄,東軍11将の佐賀豊先輩(北海道),お相手は数々の戦 歴を有する
大阪の江藤八段,二人共身長180cmオー/べ一の巨塔,しかしながら,
江藤ノX段を気で圧する様がこちらまで伝わるほどの重厚で岩のような立様,
打って出 ること,間合いに入ることは許されない,不可能,そのような気が伝わってきました。
このようになれば,なす術もなくなるのでしょう。
会場がどよめく,圧巻,豪快な真 面二発がさく裂しました。
試合時間2 分1 秒,当然,優秀選手賞を受賞し,同期とし て誇らしく,
刺激を受けた試合でした。 最後は,西軍5 将の山中洋介先輩(鳥取)と
東軍の石田禾リ也先輩(東京)のOB対決でした。石田先輩が動,打ち気を表に出して
間を詰めて面に出ようとするところ, 山中先輩が静,そこを溜めて伝家の宝刀の面で乗る。
素晴らしい1目面でした。しかし, 試合時間は10 分,
まだまだ残り時間はあり,
依然と石田先輩が果敢に打って出て, 攻撃は最大の防御であることを実践され,
相互の打ちあいの中,小手を抜いてかち割 るような面,勝負となりました。
残り時間は2分あるかないか,山中先輩の疲労がう かがえる足さばき,』息遣いが
私の席でも感じ取ることができました。
そして延長,石 田先輩が山中先輩の陣地の中で怒涛の攻め,申し訳ありませんが
「危ういかも0」山中 先輩と感じた瞬間,石田先輩が電光石火の如く面に出たところ,
条件反射でしょう, 山中先輩の見事なすり上げ面,歓声が沸きました。
優秀試合賞受賞,感動の-・戦でし た0 この大会には毎年多くのOB ・OGが出場し,
活躍しております。私たち卒業生と しま しては,誇りであり,
個々に歩む人生や剣道継続の力添えとなっているのは間違 いないと思います。
今回出場さ」/した先輩方には,この力を与えていただいたことに感 謝するとともに
御慰労を申し上げたいと思います。
最後に天心無限曾の益々の繁栄と会員の皆様の御健勝を祈念申し上げ,
つたない観 戦記となりましたが,失礼させていただきます。 ありがとうございました。